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国立新美術館「クリスチャンボルタンスキー展」に行ってきた件

こんにちは!まだまだ暑い時期は続きますが皆さんどうお過ごしでしょうか?

 

今回はクリスチャンボルタンスキーの展覧会を見に国立新美術館へ行ってきました。

国立新美術館の外観。特別展示のガラスの茶室も見どころでした!その記事はこちら

 

chonbrog.hatenablog.com

 

今回の展覧会はクリスチャンボルタンスキー過去最大の回顧展であり、彼自身が手掛けた作品が数多く並んでいました。

 

 現代のフランスを代表する作家、クリスチャン・ボルタンスキー(1944年-)の活動の全貌を紹介する、日本では過去最大規模の回顧展です。作家は1960年代後半から短編フィルムを発表、1970年代には写真を積極的に用いて、自己や他者の記憶にまつわる作品を制作し、注目されます。1980年代に入ると、光を用いたインスタレーションで宗教的なテーマに取り組み、国際的な評価を獲得。その後も歴史や記憶、人間の存在の痕跡といったものをテーマに据え、世界中で作品を発表しています。
本展では、50年にわたるボルタンスキーの様々な試みを振り返ると同時に、「空間のアーティスト」と自負する作家自身が、展覧会場に合わせたインスタレーションを手がけます。

www.nact.jp

 

クリスチャン・ボルタンスキー
CHRISTIAN BOLTANSKI
1944年にパリで生まれる。1968年に短編映画を発表し、1972年にはドイツのカッセルで開かれた国際現代美術展のドクメンタに参加して以降、世界各地で作品を発表する。1990年代以降は大規模なインスタレーションを数多く手がけるようになる。1990–91年にICA, Nagoyaと水戸芸術館で個展を開催。以来日本とも密接な関係を築き、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)には第1 回から参加し、2010年に「瀬戸内国際芸術祭」(香川)が開かれた折には《心臓音のアーカイブ》を豊島に開館する。2001年にはドイツでカイザーリング賞を、2006年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。現代のフランスを代表する作家として知られる。 

 

 考えさせられる作品が多くあった今回の展覧会。私が特に気になったのは入った瞬間から場内に響き渡る心臓音。、そしてそれに合わせて刻々と刻まれる数字。人間の心臓音を聞いているようで、少しずつ息苦しくなる空間でした。

 彼の作品は死が多く取り上げられており、その表現は生々しいものばかり。彼が多く死と向き合ってきたことがうかがえます。

 その中で、たまにかわいらしい作品もあることは面白かったです。(笑)

 

 彼はただ生きているだけでなく、人の死をここまで深く考察し表現しようとしていました。その空間に入ると、自分の身近なところにも死があることを実感させられます。

 

 死があるからこそ、私たちは生きていることを実感する。その点でいうと、彼は少なくとも普通の人よりも「生きている」のだと思います。勝手な考察ですが。(笑)

 表現の仕方こそ怖いものでしたが、非常に「人間らしい」空間だったと思います。

 

 少なくとも今の日本では味わえない、非日常感を味わえると思います。

ぜひ行ってみてはどうでしょうか。

 

 

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